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<学生団体>1月のおすすめ本

(1)雨の日には車をみがいて 五木寛之著
▶ISBN:9784087487770
▶書名:雨の日には車をみがいて
▶著者:五木寛之
▶出版社:集英社
▶本体価格:560円

ビートルズが東京へやってきた日、放送作家の卵だった「ぼく」が初めて手に入れたのは1台のおんぼろ車、フランス車のシムカ1000であった。当時とても貴重な外車に夢中の「ぼく」であったが、その代償かのように1人の女友達を失う。アルファ・ロメオ、ボルボ122S、BMW2000CS、ポルシェ911S…。それぞれの車に素敵な女性との出逢いと別れのちょっぴり切ない恋愛小説。ほろ苦い物語ではありますが、読んだ後は不思議と清々しい気持ちになります。それぞれの車との物語を通してあなたの好きな1台がきっと見つかるでしょう。車が好きな人、そうではない人も楽しめる物語となっています。車を好きになるきっかけを作る本、ぜひ手に取って読んでみてください。


【大阪大学フォーミュラレーシングクラブ】


(2)シャイニング上 新装版 スティーヴン・キング著
▶ISBN:9784167705633
▶書名:シャイニング 上 新装版
▶著者:スティ-ヴン・キング 深町真理子
▶出版社:文藝春秋
▶本体価格:920円

SHININGはSF小説の巨匠スティーブン・キングが今から40年以上前に生み出したホラー小説で、後にスタンリー・キューブリックの手によって映画化されホラー映画としては歴史に残るヒット作となりました。2013年におよそ30年越しに続編の「ドクター・スリープ」が出版され、2019年に映画化もされています。
SHININGの主人公はダニーという5才の男の子です。彼には「輝き」という不思議な力があり、その為に必要以上に「感じ」てしまいます。彼は父と母と共に、冬の間の管理人家族として山奥のホテルで外界から孤立した一冬を過ごす事になります。
 この本で気に入っていることは、恐怖や怪奇現象の主観的経験がとてもよく表現できていることです。文章は三人称で書かれていますが、地の文で主語を省略した話し言葉が用いられている為に、常に誰かの頭の中にいるような感覚になります。恐怖を感じる時に止まらなくなる妄想、こういった頭の中の出来事が上手に表現されている為、読んだ時の没入感がとても大きいことが魅力です。


【大阪大学フォーミュラレーシングクラブ】


(3)アンダーグラウンド・マーケット 藤井太洋著
▶ISBN:9784022648198
▶書名:アンダ-グラウンド・マ-ケット
▶著者:藤井太洋
▶出版社:朝日新聞出版
▶本体価格:670円

この本は,東京オリンピックを控え,移民を多く受け入れるようになった近未来(2018年)の東京を舞台に,移民,若者の中で広がる仮想通貨経済のなか,Webエンジニアの木谷らが事件に巻き込まれていく物語です。  2019年は,「キャッシュレス元年」とも呼ばれ,非接触式決済やQRコード決済が急速に市井に広がっていくのを感じました。また,アジア圏からの移民,出稼ぎ労働者の問題も頻繁に耳にする年でした。このような仮想通貨,移民問題など近年実際に問題となっている事案を,本著で2013年に発表したのは元エンジニアでもある著者藤井氏の先見の明を感じられます。  本の舞台となった2018年はもう過ぎましたが,むしろ現在から読んでも近未来の日本を描写しており,あながちフィクションとは言えないのではないかとも思える描写には驚かされると思います。今後高度に情報化され,経済格差も広がるであろう社会へと踏み出してゆく学生の皆さんにはぜひ読んでいただきたい一冊です。


【大阪大学フォーミュラレーシングクラブ】


(4)アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎著
▶ISBN:9784488464011
▶書名:アヒルと鴨のコインロッカ-
▶著者:伊坂幸太郎
▶出版社:東京創元社
▶本体価格:648円

この本は,たった一冊の広辞苑を盗むための本屋強盗という奇妙な事件を題材に,強盗を実行する大学1年生椎名と謎の隣人河崎を取り上げた「現在」と,琴美とブータン人のドルジ,そして河崎を取り上げた「二年前」が交互に描写されています。そして,この2つの時系列が,河崎を中心につながっていくミステリーです。  この本は,2007年に映画化もされており,なにかの拍子にあらすじを知りました。そして,この奇妙で不思議なあらすじに惹かれ,自分はこの本を手にとりました。しかしながら,読んでみるとこのあらすじはもちろん,コミカルな描写や,独特な表現など著者伊坂幸太郎の魅力に完全に取り憑かれてしまいました。また,彼の著作を読んでいくと,本著の本屋強盗や,銀行強盗などなぜか強盗に関する本が多いのも面白おかしく感じます。  この短文ではこの本,そして伊坂幸太郎の魅力は伝えるに伝えきれないので,皆さんも是非手にとって読んでみてはいかがでしょうか。 ?


【大阪大学フォーミュラレーシングクラブ】


(5)自動車工学の基礎理論 林義正著
▶ISBN:9784876873692
▶書名:自動車工学の基礎理論
▶著者:林義正
▶出版社:グランプリ出版
▶本体価格:2,400円

あなたは、街中で走っているクルマがどのように走り、どのように曲がり、どのようにブレーキ がかかるか説明できますか?
そんな疑問からクルマのメカニズムまで車についてのあれこれが書かれているのが本書です。
車の多くはエンジンを動力源としています。ドライバーがアクセルを踏んで、そのエンジンがどのようにタイヤの回転運動を伝え走っているか図を使って視覚的にまた論理的に説明されています。またクルマを構成する各パーツの役割も解説されており、最後には車が誕生した歴史やそこから現在の車にどうやって進化していったか、気になる車は未来どうなっていくのか著者の予想が語られております。理系の人はもちろんクルマに乗りたい!と思ってる人も移動手段以外のクルマの魅力に気付けるはず!


【大阪大学フォーミュラレーシングクラブ】


▼ 2020年1月の担当学生団体 ▼
大阪大学フォーミュラレーシングクラブ

OFRAC(大阪大学フォーミュラレーシングクラブ)は自動車技術会主催の「全日本学生フォーミュラ大会」(毎年夏開催。今年は第17回)に出場すべく、フォーミュラカーの設計・材料の発注・加工・溶接・組み立てや運転を自分たちで行っているクラブです。 ?全日本学生フォーミュラ大会では2010年度、2018年度に総合優勝を果たしています! 今年度大会では全106チーム中13位でした。来年度は総合優勝を目指します。



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