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<学生団体>12月のおすすめ本

(1)レゴはなぜ世界で愛され続けているのか デビッド・C.ロバートソン著
▶ISBN:9784532319366
▶書名:レゴはなぜ世界で愛され続けているのか
▶著者:デビッド・C.ロバートソン著 
▶出版社:日本経済新聞出版社
▶本体価格:1,900円

世界で最も有名なおもちゃのひとつ、レゴブロック。子供達の遊びもデジタル化が進む現代において、基本的にアナログな遊び方のブロックが人気を集め続けているのは何か大きな理由があるに違いない。企業イノベーションを研究していた著者はレゴという企業に目を向けました。その結果、華々しくグローバルなレゴの成功の裏にある幾多の失敗が露わになりました。
本書では2000年前後の革新的な企業の台頭と、その波に揉まれ倒産の危機にも瀕したレゴの衰退と再生が描かれています。巨大企業の経済的分析という面白さはもちろん、デンマークの片田舎で家族経営を続けていた閉塞的な企業だからこそ生じるドラマや歴史も楽しむことができます。
もしも、レゴブロックの魅力を知りたいという人がいれば、まず何か安価なもので良いので製品を買って組み立ててみることをお勧めします。個人的にはモジュラービルディングシリーズをオススメします。
一方でそのブランド力、大人すら魅了する力を参考にしたいという人には、膨大なデータを分析した本書が深い洞察を与えてくれるに違いありません。


【大阪大学レゴ部・佐々木未夕】


(2)アイデアをカタチにする!ブロック玩具ビルダーバイブル さいとうよしかず著
▶ISBN:9784798149844
▶書名:アイデアをカタチにする!ブロック玩具ビルダーバイブル
▶著者:さいとうよしかず著
▶出版社:翔泳社
▶本体価格:2,980円

 皆さん、「レゴ」と聞いて、何を思い浮かべますか。「小さな子供のおもちゃ」と考えられる方が大半だと思います。確かに本来は「子供のおもちゃ」です。しかし同時に大の大人の「奥の深いおもちゃ」でもあります。では一体、彼ら彼女たちはどのように「大人のレゴ」を楽しんでいるのか、いったい何を作っているのか、また何がそれだけその人たちを虜にするのか。
 本書は様々な作品の写真を通して、こうした「大人のレゴの世界」を紹介してくれます。紹介されている作品のレパートリーは多岐にわたり、ミニチュアのリアルな京都の街並みや、部品の一つ一つまで再現されたトランペットなど、眺めるだけでも十分に楽しめるようになっています。また特に「大人のレゴ」において、面白いところは「パーツの使い方の転換」だと僕は思います。言い換えると本来、ある特定の目的で使うはずのパーツたちを用いて、見事に全く別のものを表現することです。例えば、ピストルのパーツをガンダムの指に使ったり、チェーンのパーツを使っておいしそうな天丼のタレを表現したりしている作品が載っています。
 レゴは確かに子供のおもちゃです。でも大の大人が本気で没頭し、考え抜き、虜になった「大人のレゴの世界」を本書から垣間見てはどうでしょうか。


【大阪大学レゴ部・毛利朋弘】


(3)アイデアのつくり方  ジェームズ・ウェッブ・ヤング著
▶ISBN:9784484881041
▶書名:アイデアのつくり方
▶著者:ジェームズ・ウェッブ・ヤング著
▶出版社:CCCメディアハウス
▶本体価格:800円

レポートやプレゼン、サークルでのチラシ作りなど、大学生活の中でアイデアが必要となる場面は数多く存在します。このような場面で、皆さんはどのようにアイデアを出していますか?
この本では、アイデアをつくる過程が紹介されています。アイデアづくりに悩んでいる方は、この本を読めば体系立って考えるヒントが得ることができます。また、アイデアはすぐに思い付くという方でも、自分の思考手順を言葉で説明できる方は少ないのではないでしょうか。この本で紹介されている手順と自分の手順を比較することで、何気なく行ってることを言葉で整理し直すことができると思います。
この本は60分で読むことができますので、忙しい人も隙間時間に読むことができるオススメの1冊です。本文の他に解説と訳者あとがき部分にもアイデアづくりの手順がそれぞれの体験談をもとに紹介されています。著者、解説者、訳者の3人の言葉で手順を知ることができますので、是非、あとがきまで読んでみてください。


【大阪大学レゴ部・山本桜子】


(4)確率論と私 伊藤清著
▶ISBN:9784006003906
▶書名:確率論と私
▶著者:伊藤清著
▶出版社:岩波現代文庫
▶本体価格:1,000円

日本語はとても便利な言語です。なぜなら、縦書きと横書きを使いわけることができるからです。
一般に数学について書籍を作ろうとすると横書きになることが多いです。数式は横書きが主流であり、数学を語ろうとすれば必ず数式が顔を出すためです。それは同時に、文章が難解になることを意味します。
「確率論と私」は日本の確率論で最も有名な伊藤清先生によるエッセイ集という位置付けで縦書きを採用しています。この形のおかげで門外漢の読者でも確率論の高度な魅力を簡単に感じ取ることができます。
数学者が話す言葉の圧倒的な“確からしさ“に私は恋をしました。それは決してややこしくて難しい数学の話に限ったことではなく、確かなものから確かなものを導こうとする気持ちのことでもあります。丁寧な言葉で紡がれる日常と、人生を確率論に費やした先生ならではの専門的な話とのバランスが良く、とても読みやすい構成です。数学の良さなんてわからないという人を騙してでも読ませたい一冊です。


【大阪大学レゴ部・佐々木未夕】


(5)人を動かす デール・カーネギー著
▶ISBN:9784422100982
▶書名:人を動かす
▶著者:デール・カーネギー著 
▶出版社:創元社
▶本体価格:650円

皆さん、人間関係で頭を悩ませてはいませんか?そんな方に是非手に取って頂きたい一冊が、この『人を動かす』です。『人を動かす』という日本語タイトルですが、決して人を先導する立場にいる人だけが読むべき本ではありません。(勿論、サークル等でメンバーを統括するような立場にいる方にとっても大いに役立つ内容にもなっています。私自身もそうでした。)原題は、『HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE  PEOPLE』、『いかにして仲間を得て、人々に対する影響力を持つことができるのか』です。つまりこの本には、人の「心」を動かすために必要なことが書かれています。著者のデール・カーネギー(1888年〜1955年)は、本書の執筆のために生涯を捧げたといっても過言ではなく、様々な人物のもとを訪れては話を聞き、「人を動かす」ための秘訣を集めたのでした。また、時代に沿うようにその都度取り上げる事例を変えるべく生涯を通じて何度も改訂を加えていったとのことです。本書の内容には、「人に好かれる原則」、「人を説得する原則」、「人を変える原則」、そしてさらには「幸福な家庭をつくる原則」があります。『人を動かす』は、今のあなたに対してだけでなく、将来のあなたが生きていく上での重要な秘訣をも提供してくれるに違いありません。


【大阪大学レゴ部・髭野孝寅】


▼ 2019年12月の担当学生団体 ▼
大阪大学レゴ部

「レゴ®で遊んだ」という経験、皆さんも一度はあるのではないでしょうか。レゴ®はデンマーク発祥のブロック玩具で、現在も尚世界で愛され続けています。そしてそのレゴ®を用いて作品制作・展示やワークショップ運営を行っているのが私たち阪大レゴ部です。レゴ®は「玩具」の範疇を大きく超え、今や人と人とをつなぐ架け橋的な存在となっています。レゴ®をベースとした社会貢献が、私たちの目指すところです。



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